ミラーリポジトリが提供されなくなったCentOS 6でyum update/search/install などを使う方法(別解)

先日書いた以下の記事への検索流入が多いので、別な方法も書いてみる。
shobon.hatenablog.com


目的は上記の記事と同じ。
サポート終了となってyumコマンドが失敗する環境にて、
2020年11月末までのパッチを適用したい場合や、何らかの理由でCentOS 6のパッケージをインストールしたい場合に、
Vaultリポジトリを使うようにすること。

前回の記事と設定する手順が異なるので、

  • 前回の記事または今回の記事のいずれかで設定 ・・・OK
  • 前回と今回の記事の両方を設定 ・・・NG

です。
両方見て、設定しやすい方を選べば良いと思います。


今回の方法は、2つの設定ファイルを編集します。
設定変更前に、ファイルのバックアップを推奨。

<手順1>
/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo にて、以下の3つの配下にenabled=0 の行をを追加。

  • [base]
  • [updates]
  • [extras]

デフォルトでは、CentOS-Base.repoの [centosplus]や[contrib] の配下に同じ設定があるので参照。
これでミラーサーバのリポジトリが無効になります。


<手順2>
/etc/yum.repos.d/CentOS-Vault.repo の末尾に、CentOS 6.10 のURL定義を追加します。
以下は、CentOS-Vault.repo に記載されていた CentOS 6.9 までの設定を参考にした例です。

[C6.10-base]
name=CentOS-6.10 - Base
baseurl=http://vault.centos.org/6.10/os/$basearch/
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
enabled=1

[C6.10-updates]
name=CentOS-6.10 - Updates
baseurl=http://vault.centos.org/6.10/updates/$basearch/
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
enabled=1

[C6.10-extras]
name=CentOS-6.10 - Extras
baseurl=http://vault.centos.org/6.10/extras/$basearch/
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
enabled=1

enabled=1 の行を入れる事で、このリポジトリを参照するようになります。
もし、contrib や centosplus も参照するならば、同様に追加します。


設定後、キャッシュを削除してupdateやsearch/install等を試します。

# yum clean all
# yum update/search/install など