※この方法は、非公式な方法です。自己責任で利用して下さい。
【環境】
vCenter/ESXi 5.1u2
VMware Data Protection 5.8
VMware Data Protectionは、SUSE Linuxベースのバックアップ用アプライアンス。
CentOS-5ベースの VMware DataRecorvery とは互換性が無い(VDR→VDPへアップグレードするような事はできない)。
但し、バックアップデータを移行できる模様。
VMware KB: vSphere Data Protection (VDP) についてよく尋ねられる質問
SUSEベースである事は、以下のファイルでも確認できる。
#: cat /etc/SuSE-release SUSE Linux Enterprise Server 11 (x86_64) VERSION = 11 PATCHLEVEL = 1
VDPのOVFをデプロイし、ブラウザから https://ip:8543/vdp-configure/ へアクセスして初期設定を行う途中、VDPが名前解決できないとエラーになり、先に進めない。
「IP/DNSを解決できませんでした。前方参照および逆引き参照の検証のためにホスト名、ドメイン、DNSの値をチェックしてください。」とエラーが出る。
(英語の場合は[IP/DNS could not be resolved. Please check the hostname, domain and DNS values for forward and reverse lookup validation])
テスト目的だったので、DNSに登録せず何とかしようと考えたところ、dnsmasq を思いついた。
VDPのコンソールにログインしたところ、dnsmasq がデフォルトでインストールされている事を確認。
(但し、デフォルトでは起動しない設定になっている)
この dnsmasq を使って、VDP自身で名前解決した事にすれば、VDPの初期設定を進められると思ったので、試してみた。
/etc/dnsmasq.conf に以下を追記。
#domain=thekelleys.org.uk ↓ domain=my.domain
/etc/resolv.conf に以下を追加。
nameserver 127.0.0.1
/etc/hosts にIPとホスト名の対応を追記。
192.168.1.5 vdp.my.domain
dnsmasq サービスの起動
# service dnsmasq start
dnsmasq を自動起動へ追加
# chkconfig dnsmasq on
VDPの設定ウィザードにて、DNSサーバの欄に「127.0.0.1」を指定し、VDP自身のdnsmasqで名前解決されるようにする。
これで名前解決できるようになり、次へ進める。
初期設定時のDNSチェックを回避しますが、運用中にどのような影響が出るか分かりませんので、自己責任で利用して下さい。
ドキュメントにもあるように、VDPはDNSに登録されて正引き・逆引きできる状態で利用するのが推奨されます。
参考
VMware KB: vSphere Data Protection (VDP) 5.1.x のインストール中に IP/DNS を解決できなかった
VMware KB: IP/DNS could not be resolved during vSphere Data Protection (VDP) 5.1.x installation