CentOS 8.4 から AlmaLinux 8.4への移行

以前に、CentOS 8→AlmaLinux Betaへの移行に関する記事を書いた。

shobon.hatenablog.com


Rocky Linuxもリリースされ、Almaと両方の移行について手順を整理することにした。
とりあえず、AlmaLinuxから。

環境

$ cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 8.4.2105

VMware ESXi 7.0 上の仮想マシン
 ファームウェアEFI(推奨)
 セキュアブート:有効

移行手順

以下に移行スクリプトがある。
GitHub - AlmaLinux/almalinux-deploy: EL to AlmaLinux migration tool.


移行スクリプトを入手

# wget https://raw.githubusercontent.com/AlmaLinux/almalinux-deploy/master/almalinux-deploy.sh

実行権を与えて実行

# chmod +x almalinux-deploy.sh
# bash almalinux-deploy.sh
Check root privileges                                                 OK
Check centos-8.x86_64 is supported                                    OK
Download RPM-GPG-KEY-AlmaLinux                                        OK
Import RPM-GPG-KEY-AlmaLinux to RPM DB                                OK
Download almalinux-release package                                    OK
Verify almalinux-release package                                      OK
Your OS is supported                                                  OK
Remove OS specific rpm packages                                       OK
Verifying...                          ########################################
準備しています...              ########################################
更新中 / インストール中...
almalinux-release-8.4-2.el8           ########################################
Install almalinux-release package                                     OK
Backup of alternatives is done                                        OK
最速のミラーを確定しています (125 hosts)..
AlmaLinux 8 - BaseOS                            504 kB/s | 3.5 MB     00:07
AlmaLinux 8 - AppStream                         5.9 MB/s | 7.5 MB     00:01
AlmaLinux 8 - Extras                             14 kB/s | 2.5 kB     00:00
依存関係が解決しました。
=======================================================================================
 パッケージ                    Arch    バージョン                      Repo      サイズ
=======================================================================================
インストール:
 kernel                        x86_64  4.18.0-305.3.1.el8_4            baseos     5.9 M
 kernel-core                   x86_64  4.18.0-305.3.1.el8_4            baseos      36 M
 kernel-modules                x86_64  4.18.0-305.3.1.el8_4            baseos      28 M
アップグレード:
 chrony                        x86_64  3.5-2.el8.alma                  baseos     269 k
 grub2-common                  noarch  1:2.02-99.el8.alma              baseos     889 k
 grub2-efi-x64                 x86_64  1:2.02-99.el8.alma              baseos     477 k
・・・省略
完了しました!
Run dnf distro-sync -y                                                OK
Restoring of alternatives is done                                     OK
Generating grub configuration file ...
Adding boot menu entry for EFI firmware configuration
done
All Secure Boot related packages which were released by not AlmaLinux are reinstalledOK
BootCurrent: 0003
BootOrder: 0004,0003,0000,0001,0002
Boot0000* EFI Virtual disk (0.0)
Boot0001* EFI VMware Virtual SATA CDROM Drive (0.0)
Boot0002* EFI Network
Boot0003* CentOS Linux
Boot0004* AlmaLinux
The new EFI boot record for AlmaLinux is added                        OK

Migration to AlmaLinux is completed

OS再起動する

# reboot

OS起動時のカーネル選択画面にて、AlmaLinuxのものが選択されているか確認。

見逃した場合、以下で確認

# grubby --info DEFAULT | grep title
title="AlmaLinux (4.18.0-305.3.1.el8_4.x86_64) 8.4 (Electric Cheetah)"

OS情報のファイルが、AlmaLinuxに変わっているか確認

# cat /etc/redhat-release
AlmaLinux release 8.4 (Electric Cheetah)

リポジトリもAlmaLinuxになっている

# ls /etc/yum.repos.d/almalinux*
/etc/yum.repos.d/almalinux-ha.repo  /etc/yum.repos.d/almalinux-powertools.repo  /etc/yum.repos.d/almalinux.repo


以前のBataへの移行の時のようなエラーは出ず、スムーズに移行完了。

追記

CentOS→Rocky Linuxへの移行に関する記事はコチラ
shobon.hatenablog.com

Vivaldiで拡張機能のインストールボタンが表示されない原因と解決方法

VivaldiChrome ウェブストアから拡張を機能をインストールしようとしたら、
Chromeに追加」のインストールボタンが表示されなかった。

f:id:savakan:20210625160030p:plain


拡張機能をインストールする前に、設定を色々と調整したのが原因と思い、設定を見直し。

設定>プライバシー>ウェブストア にチェックを入れてブラウザを再起動。
f:id:savakan:20210625154510p:plain


これで、「Chromeに追加」のインストールボタンが表示される。
f:id:savakan:20210625160223p:plain

Vivaldi で現在のセッションを他PCへ移行する方法

PCの引っ越しで必要になったのでメモ。

大量にタブを開いていたので、いちいちブックマークへ入れるとかではなく、タブの情報を丸ごと移せないかと方法を探していた。

現在のセッションをファイルへ保存

タブを増やす+のあたりで右クリックし、
「全てのタブをセッションとして保存」を選択する。
f:id:savakan:20210620100619p:plain

セッション名(後述のファイル名になる)を指定して、保存する。


\AppData\Local\Vivaldi\User Data\Default\Sessions
フォルダに、*****.bin のようなファイル名で保存される。
これを移行先へ持って行く。

他PCでセッションを復元

.bin のファイルを、移行先PCの同じパスのフォルダに入れる。

Vivaldi を開き、ファイル>保存されたセッションを開く
 のメニューを開くと、配置したファイル名が見えるので、読み込む。


以下が参考になった。
forum.vivaldi.net

Vine Linux に思いを馳せる

Rocky LinuxのRCがリリースされたので試していたGWに、Vine Linux終了の文字をみかけた。

vinelinux.org


約20年前に出会ったVine Linuxは、私が最初に触れたLinuxだった。

初めて買ったインストールCD付きの書籍も、初心を忘れないようにと本棚に鎮座している。

私の人生でも重要な要素だったに違いないLinux

疎遠になってしまっていたものの、色々と思い出があるディストリビューションだった。


運営に携わっておられた方々、私に様々な事を教えてくれたVineユーザの方々、大変お世話になりました。

ここに感謝申し上げます。

スライディング裸族で外付けしたHDDのCrystalDiskMark

先日書いたスライディング裸族の記事の続き。

shobon.hatenablog.com


同じHDDでベンチマークは取れなかったので、しっかりした比較ではなく、PC内蔵HDDとベンチマーク結果を並べただけ。

PC内蔵のHDD

型番:ST2000DM008
容量:2TB
回転数:7200rpm
キャッシュ:256MB
インターフェース:Serial ATA600

f:id:savakan:20210503131712p:plain

スライディング裸族でUSB接続したHDD

型番:WD20EZRZ-RT
容量:2TB
回転数:5400rpm
キャッシュ:64MB
インターフェース:Serial ATA600(但し、スライディング裸族でUSB 3.0接続)

f:id:savakan:20210503131721p:plain



外付けHDDの方が回転数が5400rpmと低い事を考慮すると、こんなもん?まずまず?なパフォーマンスかと思う。

スライディング裸族でHDDを整理

タイトル何?ってなりそうだけど、USBを介してHDDとPCを接続する製品のこと。

センチュリー社の「裸族シリーズ」の1つ。
 ↓↓
https://www.century.co.jp/products/pc/razoku/


ちと恥ずかしい名前ではあるものの使い勝手は良い。

以前はオウルテック社の「3ステップ 簡単組立 ガチャポンパッ(旧型のケース)」という製品を外付けケースに使っていたものの、調子が悪くなり、新しいケースを購入しようと辿り着いたのが裸族シリーズ。


箱はこんな感じ。

f:id:savakan:20201209184119j:plain


本体にACアダプタ、USBケーブルが付属。

f:id:savakan:20210102161610j:plain


横から見ると、USB 3.0コネクタが確認できる。

f:id:savakan:20210102161624j:plain


HDDを本体にスライディングさせた写真。

f:id:savakan:20210102162435j:plain


複数のHDDを容量の大きなHDDへまとめる作業も捗った。

バックアップする時なども、少ない手間で気軽にできるので良さげ。

使用頻度の高いHDDは、スライディングしたまま保管でも良さそう。

その他の、裸のHDDは100均で買った「はがきケース」に入れて保管。

f:id:savakan:20210102162020j:plain



ちなみに、以前に使っていた旧モデルの「3ステップ 簡単組立 ガチャポンパッ」は、3.5インチ用だった。

今では後継モデル(2.5インチ用)が売っているようで、3.5インチ向けになると、もはやケースは無くコネクタだけの製品に。

2.5/3.5インチHDD用データ転送ケーブル ACアダプター付 USB3.0 UASP対応 OWL-PCSPS3U3U2 | 株式会社オウルテック

こちらは、PCにマウントしたままケーブルを接続すれば使えて持ち運びも楽というメリットがあるものの、今回は「台付き」の製品が良かったので、スライディング裸族を購入。

今更だけど、
USBが2.0→3.0になった事で爆速(`・ω・´)シャキーン



CentOS 8.3なのにOS起動画面でStream表示になる

CentOS 8.3 のインストーラCentOS-8.3.2011-x86_64-dvd1.iso)を使ってインストール後、初回起動時にOS選択画面で「Stream」の表示だった。

f:id:savakan:20210313093018p:plain


ログイン後、バージョンを確認してみる。

# cat /etc/centos-release
CentOS Linux release 8.3.2011

余談だが、似たような以下のファイルはシンボリックリンクになっている。

# ll /etc/system-release
lrwxrwxrwx. 1 root root 14 1111 00:49 /etc/system-release -> centos-release

# ll /etc/redhat-release
lrwxrwxrwx. 1 root root 14 1111 00:49 /etc/redhat-release -> centos-release


本題に戻って、OS起動時の選択肢を確認するため、関連ファイルを見てみる。

OS起動時の選択肢に出てくる名称がどのファイルに記載されているか分からなかったので、キーワードで探す。

# grep -lri 'CentOS Stream' /boot
/boot/loader/entries/0687c0d271e4452eb3811192026f09a2-4.18.0-240.el8.x86_64.conf
/boot/loader/entries/0687c0d271e4452eb3811192026f09a2-0-rescue.conf

これらの中身を確認してみると、

# cat /boot/loader/entries/0687c0d271e4452eb3811192026f09a2-4.18.0-240.el8.x86_64.conf
title CentOS Stream (4.18.0-240.el8.x86_64) 8
version 4.18.0-240.el8.x86_64
linux /vmlinuz-4.18.0-240.el8.x86_64
initrd /initramfs-4.18.0-240.el8.x86_64.img $tuned_initrd
options $kernelopts $tuned_params
id centos-20200925195706-4.18.0-240.el8.x86_64
grub_users $grub_users
grub_arg --unrestricted
grub_class kernel

確かに「CentOS Stream」とあり、OSは 8.3 なのに 起動時の選択画面は Stream となっている。


この後、dnf upgrade を実行してインストールされたカーネルでは、

# cat /boot/loader/entries/0687c0d271e4452eb3811192026f09a2-4.18.0-240.15.1.el8_3.x86_64.conf
title CentOS Linux (4.18.0-240.15.1.el8_3.x86_64) 8
・・・略

のようになっている。

8.3 のインストーラでインストールされたカーネルだけ、Stream と表示するようになっているのかもしれない。

f:id:savakan:20210313093255p:plain